物語もいよいよ終盤へ向かう中、監督の林祐一郎さん、キャラクターデザインの岸友洋さん、そして原作者の林田球さんによるインタビューを行いました。
その中から一部をお届けします。
この原作をどう表現すればいいんだろう?
――――まず林田先生から、アニメのご感想をお願いします。
林田 TVアニメ毎回楽しみに観ています。毎週完パケが来て、4~5回観て…Netflixで観てテレビ放映を観て…と1話を何回も観ています。それで、仕事を頑張ろうという気持ちになります。
林 ありがとうございます。実は僕は原作を読んだことがなくて、作品名やカイマンフィギュアの存在は知っていたのですが…中身までは知らなかった。やるとなってから原作を渡されて読みました。最初はビジュアルが強烈でサブカルな印象を受けたんですが、途中からキャラの魅力に気付きぐいぐい引き込まれていきました。読み進めていくと印象が変わっていくというか、少年漫画的な要素やキャラの可愛さに気付きました。コメディ感が理解出来るようになっていったというか…表面的なものと中身が全く違うんですよね。
岸 自分は学生の時に1~2巻だけ読んですごくグロいなと思っていました笑 今回仕事が来て読み返したら絵の圧が強くて…キャラクターデザインでこれをどう落とし込めばいいんだろう?というのがまず感じた事です。アニメのデザインってどうしても1本線でまとめてしまいがちですが、原作絵のラフで荒々しい感じをどう表現すればいいんだろう?と思ったのを覚えています。
原作の要素が好きな所しかない。
――――キャラクターデザインに関して、苦労したことなどありますか?
岸 各キャラクターは設定画を元に3Dモデルにおこし、上がってきたものに修正を入れて…という感じで作っています。そんな中で特に苦労したのはニカイドウのつなぎの服装ですね。3Dモデルで服が自然なたるみになるように苦労しました。重力感がなくなると、宇宙服みたいになっちゃうんです。色んな角度からちゃんと見えるように工夫しました。
林田 色々と遊んで頂きつつ、私のイメージ通りのシーンに仕上げて頂いているなあと思います。6話のニカイドウとアスと会うシーンも最高でした。ウジまで動かしていただいてありがとうございます。
林 シナリオ段階で「あの部屋赤いんです、ライトも赤いんです」と林田先生から指定があったので。最初に上がってきたウジがでか過ぎて小さくするのに苦労しました笑
グロいシーンをグロいからとカットすることはしていないです。ドロヘドロファンの方も楽しみにされている部分なので。なんとか放送に載せようと工夫しました。
原作の要素が僕の好きな所しかないというか、やりたいところばかりで、やっていて本当に楽しかったです。
是非続きをやりたいですね!
―――最後にラスト3話に向けて、皆様一言ずつお願いします。
林田 これから起こる事、全てが楽しみです。原作から変更された部分もいい方向に変化していて自分も勉強になりますし、毎回あそこはどうなるんだろうと思って観ています。そして予想を超えてくる。まだまだキャラもどんどん出てくるらしいので楽しみです。EDもさらに変わるらしいですし…
岸 僕の作業は終わっているので、今は視聴者として楽しみにしています。作業をしていて思ったのは、漫画家さんの発想ってやっぱりすごいなという事です。アニメだと制限があって出来ない事にも挑戦されている。また、今回のクールで入っていないところもデザインとしてやりたいなという所がいくつもあったので、是非続きをやりたいですね!
林 最終回に向けてバトルが盛り上がる!とかではなく…変わった感じで、ドロヘドロらしく進みます笑 新キャラも加わってさらにワイワイと、賑やかでずっと観ていたいなあと感じて頂けると思います。最後まで手を抜かずに作っていきたいです。
気になるインタビュー全文は本日3月12日発売のゲッサン4月号に掲載!
ぜひお手に取ってご覧下さい!